ビブスとは?ゼッケンとの違いや種類、語源についても解説!

スポーツのチーム分けなどで活躍するビブスは、特定の競技をしない方にはあまり馴染みがないアイテムかもしれません。しかし、ビブスにはスポーツシーンに限らない幅広い用途があります。
この記事では、ビブスとゼッケンの違い、ビブスの語源から用途までを分かりやすくまとめています。ビブスの種類や価格帯、洗濯方法、購入する際の注意点についても紹介しているので、ビブスの購入を検討している方は参考にしてみてください。
ビブスとゼッケンの違い
ビブスとは、主にスポーツの練習などでチーム分けや番号を割り振るために着用するベスト状の衣類を指します。
ビブスと同様の役目を果たすアイテムにゼッケンがありますが、基本的に両者に違いはありません。どちらも、スポーツを行う際に着衣の上から身に付けるベストのことを指しています。ただ、海外での呼び方としてはビブスの方が一般的で、ゼッケンはあくまで日本におけるローカルな呼び名です。ベスト状の衣服以外にも、衣服の上に縫いつける布のことをゼッケンと呼ぶこともあります。
ビブスとゼッケンの語源
ビブスの語源は、英語で「よだれ掛け・胸当て」を意味する「bib(ビブ)」の複数形だと言われています。サッカーなどのスポーツをチーム分けする際に使われていたベスト状の衣服が、子供のよだれ掛けや騎士の胸当てのような形状だったためです。
ゼッケンの語源にはいくつもの説があり、はっきりしていません。ドイツ語で「覆う」を意味する「Decken(デッケン)」や、「目印」を意味する「Zeichen(ツァイヒェン)」のローマ字読みに由来するという説があります。
ビブスの用途
冒頭でお伝えしたように、ビブスには幅広い用途があります。具体的にどんな用途があるのか、以下にご紹介していきます。
スポーツのチーム分けに使用する
ビブスのポピュラーな用途として、授業や部活動で行うスポーツのチーム分けがあります。ビブスの色を分けることで容易にチーム分けができるので、複数人が動き回る試合中であっても同じチームのメンバーをすぐに判断できます。ビブスに番号を書くことで、チームのメンバーに番号を割り当てることも可能です。
また、ビブスを身に付けることで、チームメンバーや監督・コーチはもちろん、観客からも個人が判別しやすくなり、指導や応援に役立ちます。そのため、バスケットボールやサッカーなどのチーム戦かつポジションや戦術が大切な競技で使われます。選手が交代することになっても着脱が容易で腕の動きに干渉しない点も、ビブスの魅力です。
防災訓練などで使用する
防災訓練や避難訓練、災害時の救護活動においても、ビブスは有効です。例えば、「医師」や「ボランティア」といった属性、「救護係」や「誘導係」といった役割をビブスにプリントしておきます。ビブスを見ればスタッフの属性や役割がすぐに分かるため、混乱しがちな訓練や救護活動をスムーズに進めることができます。
イベントのスタッフが着用する
イベントで来場者の対応や誘導を行う必要があるスタッフも、ビブスを身に付けることがあります。ビブスを着用することで来場者とスタッフの違いが明確になる上、ビブスが人目を引くので、案内などを求める来場者がスタッフに声を掛けやすくなるでしょう。スタッフの役割によってビブスの色を分けておけば、広いイベント会場でもスタッフ同士がお互いを見つけやすく、意思疎通しやすくなる点もメリットです。
ビブスの種類
ビブスは、大きく以下の三つの種類に分けられます。
・ベストタイプ
両脇部分を縫い合わせたベストタイプのビブスは、学校などに多く普及しています。一般的にビブスと言えばベストタイプをイメージされることが多く、価格も比較的リーズナブルです。紐や金具が付いていないので、他の人と接触したり転倒したりしても怪我をしにくい点がメリットです。反面、両脇を縫い合わせてあるためサイズの調整が不可能で、体格に合わせて選ぶ必要がある点はデメリットと言えます。
・ゴムバンド付きタイプ
両脇を縫い合わせるのではなく、ゴムバンドによって固定するタイプのビブスもあります。両脇のゴムが伸びるので、サイズにある程度融通が効きます。幅広い体格の人が使えるため、子供から大人まで身に付ける、冬場の厚いコートの上から身に付けるという場合におすすめのビブスです。
・ファスナー付きタイプ
ビブスの前身頃にファスナーが付いているビブスは、着脱のしやすさが魅力です。ベストタイプやゴムバンド付きタイプのように頭からかぶる必要はなく、ファスナーを閉めずに羽織る形での着用もできます。厚手のアウターの上からの着用、大柄な方の着用におすすめです。一方、ファスナーで怪我をするリスクがあるため、他の人に接触する可能性があるスポーツシーンには向いていません。
ビブスの価格帯
ビブス本体は、一着あたり500〜1,000円程度で購入することが可能です。一枚単位で買えるビブスや番号が既にプリントしてあり十着セットで数千円のビブス、団体名などをプリントして作るオリジナルビブスなど、販売店によって様々なものがあります。
先ほどご紹介したビブスの種類の他、生地によっても価格は変化します。安価なビブスは長持ちせず、すぐに買い換えることになるため、用途に応じて選ぶことをおすすめします。
ビブスを購入する際の注意点
ビブスを購入する際は、いくつかの点に注意する必要があります。
まず、誰が身に付けるビブスなのかを考えて選ぶことが大切です。特定の人が着用することが決まっていればその人の体格に合ったサイズを選べば良いですが、不特定多数の人が着用する可能性があればゴムバンドなどで調整可能な種類のビブスを選びます。
団体名などをプリントしたオリジナルビブスを作る場合は、多くの文字を印刷するのは避けましょう。簡潔にまとめた内容を大きくプリントする方が、遠くからの視認性が高まります。
また、低価格であることを優先しすぎると、プリントがすぐにはげたり縫製が解けてしまう可能性があります。しっかりした生地のビブスを選べば、お手入れをしながら何度も繰り返し着用することが可能です。
ビブスの洗濯方法
最後に、ビブスの洗濯方法についてご紹介します。
ビブスは、中性洗剤を使って手洗いするか、ネットに入れて洗濯機の弱水流コースで洗ってください。洗濯後は軽くシワを伸ばし、ハンガーに掛けて日陰で干します。生地が痛むので、漂白剤の使用や高温でのアイロン、直射日光が当たる場所に干すことは避けましょう。
まとめ
ビブスとゼッケンの違い、語源と用途、ビブスの種類や価格帯、購入する際の注意点や洗濯方法まで、ビブスに関する事柄を一通り解説しました。
ビブスは、様々なシーンで活躍する便利なアイテムです。目的に応じた種類や価格帯のビブスを選ぶことで、スポーツや訓練・救護などの場面で効果的に活動することができます。安価なものから注文して作成するオリジナルビブスまで、用途にマッチしたビブスを探してみてください。